
プロローグ
「CATERHAM CUP JAPAN」は、世界各国で開催されている「CATERHAM CHAMPIONSHIP」をモチーフに、日本市場向けに誕生した新たなワンメイクレースシリーズです。車両には、SEVEN 170 をベースに FIA 基準適合の安全装備を施したナンバー付きの「SEVEN 170 CUP」を採用しています。
シリーズ初年度となる2026年は、東日本の「PETRONAS Syntium Series」と西日本の「OBERON Series」の2シリーズ体制で、各3戦・計6戦を開催。すでに PETRONAS Syntium Series(5月5日/筑波サーキット)と OBERON Series(6月7日/岡山国際サーキット)の各初戦を消化しており、ご参戦いただいているドライバーやチームの皆さまからは「本格的なレースを安心して楽しめる新しいカテゴリー」と高い評価をいただいております。


予選
6月14日にスポーツランド SUGO(宮城県村田町)で行われた CATERHAM CUP JAPAN PETRONAS Syntium Series の第2戦は、朝から快晴に恵まれた絶好のレース日和となりました。午前中に行われた20分間の予選セッションでは、同サーキットの走行経験が少ないドライバーもいたことから、各マシンは適度な車間を保ちながら全12台がコースインしていきました。

ここで早々にアタックをかけたのが、PETRONAS Syntium Series の開幕戦を制した #73 田中選手です。CATERHAM CUP JAPAN のワンメイクタイヤとなるヨコハマタイヤ「ADVAN dB V553」の特性を理解したセッティングも奏功したようで、計測1ラップ目にファステストタイムを記録しました。ほかの選手たちも徐々にペースアップしていく中、サイド・バイ・サイドの接近バトルやラインの交錯といったヒヤリとするシーンも見受けられましたが、各車とも周回を重ねるごとにベストラップを更新していきました。
しかし、予選終了のチェッカーフラッグが振られるまで、#73 田中選手が最初に記録したファステストの1分49秒123が更新されることなくトップ確定。続く2番手は1分49秒427をマークしたレース巧者の #80 佐藤選手。その後方に僅差で続いた #25 笹尾選手と #98 山田選手で決勝グリッドは確定かと思われましたが、まさに最終ラップで #22 齋藤選手が1分49秒507を記録して3番手にジャンプアップしました。


これで CATERHAM CUP JAPAN PETRONAS Syntium Series 第2戦の決勝レースは、ポールポジションを獲得した #73 田中選手と #80 佐藤選手がフロントローから、#22 齋藤選手と #25 笹尾選手がセカンドローからのスタートとなります。その後方からは実力伯仲の #98 山田選手、#41 古濱選手、#66 高橋選手らが表彰台を狙います。
予選コメント
予選1位 / #73 田中 宏昌選手 / 1分49秒123
「スポーツランド SUGO は先月末にはじめて走りました。チャレンジングでとても楽しいサーキットですが、コースに慣れるのに苦労しています。予選は早々にクリアラップがとれたので狙いました。決勝レースではスタートを決めて逃げ切りたいです」
予選2位 / #80 佐藤 考洋選手 / 1分49秒427
「アタックするタイミングが良くありませんでしたね。自身のミスもあって、なかなか思うようなタイムが出せませんでした。決勝はフロントローにいるので、なんとか隙を見て前に出たいですね。田中選手に逃げ切られないようプレッシャーをかけます!」
予選3位 / #22 齋藤 和重選手 / 1分49秒507
「路面温度が上がっていなかったので、ピットインしてタイヤの空気圧を調整したらバッチリ決まりました。フィーリングも良くて好みのエア圧が見つかったみたいです。最終ラップでクリアがとれたのもラッキーでした。決勝では表彰台に乗りたいですね」


決勝
CATERHAM CUP JAPAN PETRONAS Syntium Series 第2戦の決勝プログラムは、定刻通り12時35分のコースオープンからペースカー先導によるフォーメーションラップに入りました。そして全12台の SEVEN 170 CUP がスターティンググリッドに収まった1分後の12時46分に、レッドシグナル消灯でいよいよ11周の決勝レースがスタートしました。

ここで絶妙なスタートを切った #80 佐藤選手は、1コーナーでポールポジションの #73 田中選手のインを突いて先頭に躍り出ました。その後方でも #25 笹尾選手がスタートで出遅れ、#98 山田選手がセクター1で苦戦している間に、#41 古濱選手が #22 齋藤選手をパスして3番手にジャンプアップしました。
高低差が激しいロングストレートを有するスポーツランド SUGO の特性もあって、スリップストリームの応酬で激しく順位を入れ替える #80 佐藤選手と #73 田中選手に、ペースアップした #41 古濱選手が追い付いて先頭集団を形成。その後方では #98 山田選手のリードで #25 笹尾選手と #22 齋藤選手が接近戦を繰り広げました。


レースが動いたのは7ラップ目です。三つ巴のドッグファイトを展開していた先頭集団から、バックストレッチ手前のレインボーコーナーで姿勢が乱れた #73 田中選手がスピンアウト。#41 古濱選手が先頭に立った周回にイエローコーションとセーフティカー導入となり、そのままセーフティカーランで最終ラップに至り、チェッカーフラッグが振られました。
ところが、決勝ベストラップ1分49秒157を記録してトップでフィニッシュした #41 古濱選手は、走路外走行(4輪脱輪)による6秒加算ペナルティで順位が大きく後退してしまい、CATERHAM CUP JAPAN PETRONAS Syntium Series 第2戦は #80 佐藤選手が繰り上がりで優勝。2位に #98 山田選手、3位は #25 笹尾選手というリザルトによって、東日本シリーズのポイントランキングは #98 山田選手がトップに、#25 笹尾選手が2位に浮上しました。


決勝コメント

決勝1位 / #80 佐藤 考洋選手 / 1分50秒074(ベストラップ)
「スタート直後にトップに立てたので、これはいけるかな、なんて思っていましたが甘くなかったですね。驚くほどスリップストリームが効くので、DRS でも付いているのかと思ったほどです。お陰でヒヤヒヤしながらも、楽しいレースとなりました!」
決勝2位 / #98 山田 一弘選手 / 1分50秒015(ベストラップ)
「右足の怪我で万全ではなかったのですが、はじめての SUGO でも上手くいきました。セクター1を攻めきれずオーバーステアに苦しみましたが、決勝では気持ちも上がって笹尾選手を抑えきれました。次戦までに怪我を治して SEVEN 170 CUP にも慣れておきます」
決勝3位 / #25 笹尾 徹也選手 / 1分49秒856(ベストラップ)
「スタートのシフトミスからブレーキロックやオーバーランでズルズル後退して、田中選手を抜ききれず先頭集団も追えないというフラストレーションが溜まる展開になってしまいました。次戦に向けた策はありませんが、気持ちを切り替えて挑みます」



