
プロローグ
今シーズンより新たにスタートした「CATERHAM CUP JAPAN」は、世界各国で開催されている「CATERHAM CHAMPIONSHIP」をモチーフに、日本市場に合わせたナンバー付きの新たなレースカテゴリーとして誕生しました。車両には SEVEN 170 をベースに、FIA 基準に適合した安全装備を施した「SEVEN 170 CUP」を使用。モータースポーツ初心者から経験豊富なドライバーまで、幅広い層の方々に本格的なレースを安心してお楽しみいただけるカテゴリーとなっています。今シーズンは東西2シリーズ体制で開催され、東日本シリーズは「PETRONAS Syntium Series」、西日本シリーズは「OBERON シリーズ」として展開。各シリーズ全3戦、計6戦が予定されており、すでに東日本「PETRONAS Syntium Series」の初戦(茨城・筑波サーキット)を消化しています。

予選
CATERHAM CUP JAPAN OBERON Series の初戦が行われた6月7日の岡山国際サーキット(岡山県美作市)は、梅雨前線の影響で朝から小雨が降り続く天候となりました。あいにくのウェットコンディションに緊張感が高まる中、練習走行も兼ねた30分間の予選セッションでは、エントリーする全10台が慎重にコースインしていきます。
CATERHAM CUP JAPAN で使用されるワンメイクタイヤ、ヨコハマ「ADVAN dB V553」の特性である優れたウェット性能をいかに引き出すかが重要なポイントとなり、同サーキットに習熟するレーシングドライバーの #14 HIROBON 選手が牽引する形で、#5 中里選手、#9 安達選手、#55 竹内選手らが徐々にペースアップ。ところが、コースイン3ラップ目に #5 中里選手がターン6のグラベルでスタックしてしまい、予選は一時中断となりました。

予選セッション残り15分のタイミングで再開となったものの、雨量はさらに増していき、ドライバーには慎重な操作と路面状況の見極めが求められました。そんな中、#14 HIROBON 選手が再開早々のアタックで2分19秒241のベストタイムを記録し、続く周回で #9 安達選手が2分20秒758をマーク。慎重にアタックを続けていた #37 大野選手の2分25秒467が3番時計かと思いきや、残り時間僅かのタイミングで #55 竹内選手が2分19秒887のトップに肉薄するタイムを記録し、2番手へジャンプアップしました。

これにより、CATERHAM CUP JAPAN OBERON Series 第1戦の決勝レースは、ポールポジションの #14 HIROBON 選手と2番手の #55 竹内選手がフロントロウから、3番手の #9 安達選手と4番手の #37 大野選手がセカンドロウからのスタートとなります。
予選コメント
予選1位 / #14 HIROBON 選手 / 2分19秒241
「CATERHAM SEVEN にはじめて乗りましたが、マシンの軽さとスライドコントロールが面白いですね。このウェット路面ではもちろん“雨の岡山ライン”を走行していますが、やはりブレーキングが難しいと感じました。決勝レースも慎重にいきたいと思います」
予選2位 / #55 竹内 大樹選手 / 2分19秒887
「レースも岡山国際サーキットも初体験です。予選時間内で SEVEN に慣れるために探り探りドライビングを調整していきました。一般的なクルマよりも向きが変えやすくて、ドライバーの腕しだいなところが面白いですね。決勝レースはスタート1コーナーから攻めていきますよ」
予選3位 / #9 安達 准平選手 / 2分20秒758
「レース経験はありますが岡山国際サーキットはほぼはじめてなので、コースを覚えるところからです。SEVEN は面白いのですが、ウェット路面でのブレーキコントロールが難しいですね。決勝レースは荒れると思いますから、突っ込みすぎないように気を付けてトップを狙います」
決勝
朝からの雨が降り続く中、14時30分からのフォーメーションラップを経て、スターティンググリッドに10台の SEVEN 170 CUP が整い、シグナルのブラックアウトで CATERHAM CUP JAPAN OBERON Series 第1戦の決勝レースがスタートしました。

グリップの乏しいウェット路面でのスタンディングスタートでは、ポールポジションの #14 HIROBON 選手が確実にホールショットを決め、その後方3番グリッドの #9 安達選手も好スタートで2番手に浮上。一方、予選2番手スタートだった #55 竹内選手が1コーナーで痛恨のスピンを喫し、各車の走行ラインが交錯する間に、マシントラブルで予選7位と振るわなかった #80 佐藤選手が、#8 萩野選手と #5 中里選手の間を縫い、2コーナーで先行する #37 大野選手のインを突きます。そこから #14 HIROBON 選手、#9 安達選手、#80 佐藤選手の3台による先頭グループがディスタンスを広げていく一方、4番手を争う #8 萩野選手と #5 中里選手がポジションを入れ替えながら見応えあるバトルを繰り広げました。

また、スタート1コーナーで最後尾まで後退してしまった #55 竹内選手は、自力でコースに復帰すると #62 田原選手、#7 木村選手、#20 坂倉選手を1ラップごとにオーバーテイクしていきますが、6番手を走行する #37 大野選手までは届きません。

こうして、8ラップの決勝レースは #14 HIROBON 選手のポール・トゥ・フィニッシュとなりましたが、同選手は賞典外のエキスパートに該当するため、CATERHAM CUP JAPAN OBERON Series 第1戦は #9 安達選手が制し、続く2位に #80 佐藤選手、3位に #5 中里選手という結果になりました。
予選から決勝まで終始ウェット状況という難しいレースとなりましたが、接触やトラブルなく全車完走を遂げられたのは、競い合いながらもライバルを思い遣るドライバーとチームのフェアな姿勢の賜物です。
決勝コメント


決勝1位 / #9 安達 准平選手 / 2分20秒114(ベストラップ)
「先頭の HIROBON 選手(#14)をスタートから追いかけていきましたが、シフトミスなどのペースダウンで後方の佐藤選手(#80)に追いつかれそうになったので、中盤からはノーミスを意識した安定ペースに切り替えました。次戦は天候に期待したいですが、シミュレーターでたくさん練習してきます!」
決勝2位 / #80 佐藤 考洋選手 / 2分20秒479(ベストラップ)
「予選はいろいろあって振るいませんでしたが、メカニックの皆さんが決勝へ向けて調整してくれたことが好結果に繋がったと思います。SEVEN 170 はウェットでもコントローラブルで楽しく走れました。想定外だったのは、全身がずぶ濡れになったことですね。それもまた楽しみましたけれど!」
決勝3位 / #5 中里 紀夫選手 / 2分22秒850(ベストラップ)
「決勝は好スタートが切れたと思います。予選のコースアウトでみなさんにご迷惑をお掛けしたので慎重な走りに徹しました。萩野選手(#8)とのバトルではラインを外して視界を確保したことがよかったと思います。今回は納車されたばかりだったので、次はもっと SEVEN に慣れて挑みたいです」

















