CATERHAM NEWS

【レースレポート】波乱の雨天決勝を制し #9 安達准平選手が開幕戦に続く連勝!

2026年7月24日




岡山国際サーキットのメインストレートをスタートする SEVEN 170 CUP(トップ)

プロローグ

「CATERHAM CUP JAPAN」は、世界各国で開催されている「CATERHAM CHAMPIONSHIP」をモチーフに、日本市場向けに誕生した新たなワンメイクレースシリーズです。車両には、SEVEN 170 をベースに FIA 基準適合の安全装備を施したナンバー付きの「SEVEN 170 CUP」を採用しています。

シリーズ初年度となる2026年は、東日本の「PETRONAS Syntium Series」と西日本の「OBERON Series」の2シリーズ体制で、各3戦・計6戦を開催しています。すでに東日本 PETRONAS Syntium Series は初戦(筑波サーキット)と第2戦(スポーツランド SUGO)を、西日本 OBERON Series は初戦(岡山国際サーキット)を終えており、ご参戦いただいているドライバーやチーム、観戦にお越しの皆さまからは「本格的なレースを安心して楽しめる新しいカテゴリー」と高い評価をいただいております。

予選

開幕戦と同じ岡山国際サーキット(岡山県美作市)を舞台に、7月20日に行われた CATERHAM CUP JAPAN OBERON Series の第2戦は、大雨に見舞われた前戦とはうって変わって、朝から猛暑を予感させる天候となりました。スケジュール通り午前9時15分から20分間の予選セッションがスタートすると、エントリーする全12台が順次コースインしていきます。



予選開始前、ピットロードに並んでコースインを待つ SEVEN 170 CUP

CATERHAM CUP JAPAN で使用されるマシン「SEVEN 170 CUP」のポテンシャルと、ワンメイクタイヤのヨコハマ「ADVAN dB V553」の特性については各選手とも十分に把握しているようで、コースイン早々からペースを上げていきます。第2戦目のゲストでレーシングドライバーの #14 阪口選手(賞典外)が2分フラットのタイムで全体を牽引していくと、#9 安達選手、#22 齋藤選手、#5 中里選手、#80 佐藤選手(賞典外)、#55 竹内選手らが約1秒のギャップ圏内で追随していきます。



予選バトル①
予選バトル②

予選セッションの中盤では、各選手が走行スタイルを調整してベストタイムを更新する中、開幕戦を制した #9 安達選手が2分00秒390のトップタイムをマーク。対してインターバルをとって再アタックを掛けた #14 阪口選手は最終ラップで1分59秒710のファステストを更新。#5 中里選手はベストタイムの2分00秒986で3番手に入り、続く #22 齋藤選手は序盤に記録した2分01秒345で4番手につける僅差となりました。

これにより、CATERHAM CUP JAPAN OBERON Series 第2戦の決勝レースは、ポールポジションの #14 阪口選手と2番手の #9 安達選手がフロントローから、3番手の #5 中里選手と4番手の #22 齋藤選手がセカンドローからのスタートとなります。

予選コメント

予選1位 / #14 阪口 良平選手(賞典外) / 1分59秒710

「ケータハム SEVEN はムチャムチャ面白い! 乗用車感覚が残っているのにミッションがカッチリしていて扱いやすいです。ターボを活用してスロットル全開率を上げることがポイントです。カウンターは減速に繋がるし、フロントタイヤをロックさせてクリップを外すのもダメですね」

予選2位 / #9 安達 准平選手 / 2分00秒390

「スリップストリームを使ってタイムを上げていきました。途中でクールダウンを入れてみましたが、阪口選手には届きませんでしたね。ドライ路面でのレースは嬉しいですが、後続とのタイム差を見ても決勝レースは接戦になるでしょう。スタートから1コーナーまでは慎重にいきますよ」

予選3位 / #5 中里 紀夫選手 / 2分00秒986

「阪口選手のアドバイスに従ってアクセル全開率を意識しました。ドライでの走行は楽しいですが、フロントのブレーキロックが課題なので、予選では周回を重ねながら自分なりに走行スキームを改善していきました。決勝レースではスタートをミスせずに自分の走りを向上させていきます」

予選4位 / #22 齋藤 和重選手 / 2分01秒345

「数週間前に別のカテゴリーで岡山国際サーキットを走りました。クルマの条件は違いますがケータハム SEVEN は面白いです。予選ではブレーキングを意識して突っ込み過ぎないよう心掛けましたが、まだまだタイムを詰められると思いますので、立ち上がり重視に切り替えて挑みます」



隊列で周回する SEVEN 170 CUP

決勝

午後のプログラムとなる決勝レースに向け、14時40分のフォーメーションラップから全12台の SEVEN 170 CUP がスターティンググリッドに整列しますが、路面温度が45℃に達するほどの暑さとなった岡山国際サーキットの上空は、この頃から一転して暗雲に覆われはじめました。

そしていよいよシグナルのブラックアウトで CATERHAM CUP JAPAN OBERON Series 第2戦の決勝レースがスタート。先頭の #14 阪口選手と #9 安達選手、#5 中里選手が順当に第1コーナーからウイリアムズコーナーを抜けていく後方から、#22 齋藤選手をパスした #80 佐藤選手が #5 中里選手に迫りますが、全車が2ラップ目に差し掛かる頃から小雨が降りはじめ、みるみるうちに大粒の雨が SEVEN 170 CUP のフロントシールドを叩きはじめました。ポストではグリップ低下を警告するオイルフラッグが掲示されるほど急激に路面状況が刻々と変化する中で、各ドライバーはグリップ感覚を探り、マシンをコントロールしました。



決勝バトル①
決勝バトル②

そして状況が激しく変化したのは4ラップ目です。いよいよ雨が激しさを増すと、先頭の #14 阪口選手がリボルバーコーナーを下った先のパイパーコーナー(9コーナー)でグリップを失ってグラベルにはみ出ると、後続の #9 安達選手、#5 中里選手、#22 齋藤選手、#55 竹内選手も同じポイントで連続してコースアウトを喫します。その要因はコース上に残っていたラバーに、水がのって滑りやすい状況となっていたためです。#9 安達選手と #5 中里選手、#55 竹内選手は間もなく自力でコースに復帰してレースを続行できましたが、#22 齋藤選手がグラベルにスタックしてしまいます。この混乱の中で冷静に前走車の状況を見た #80 佐藤選手と #8 萩野選手、#37 大野選手がそれぞれポジションを上げますが、レースはここで赤旗中断のジャッジとなります。幸いにも #22 齋藤選手が自力でピットまで帰還できたため、セーフティーカーの先導でレース再開となりましたが、そのまま2周を走行して全6ラップで決勝レースはフィニッシュとなりました。

予選とはうって変わって激しい豪雨に見舞われるという難しい決勝レースは、#14 阪口選手のポール・トゥ・ウインとなりましたが、賞典外のエキスパートに該当するため、CATERHAM CUP JAPAN OBERON Series 第2戦は開幕戦に続いて #9 安達選手が見事に連勝を飾りました。続く2番手の #80 佐藤選手も賞典外のため、#5 中里選手が2位に繰り上がり、#8 萩野選手が3位という結果になります。

今回のリザルトを受け、西日本 OBERON Series は #9 安達准平選手が40ポイントで首位に、#5 中里紀夫選手は32ポイントで2番手。表彰台を獲得した #8 萩野貴司選手は29ポイントで3番手となりますが、続く #37 大野偉貴選手が27ポイント、#55 竹内大樹選手も25ポイントという僅差のため、今期の OBERON Series のチャンピオンとランキングは、11月23日に同じ岡山国際サーキットで行われる最終戦に持ち越されることになりました。



決勝バトル③
レース後、健闘を称え合うドライバーたち

決勝コメント

決勝1位 / #9 安達 准平選手 / 2分01秒344(ベストラップ)

「得意なスタートが決まって先頭の阪口選手を追えるペースでしたが、中里選手の猛追にプレッシャーを感じて、ブレーキのターンインで飛び出たりしました。今回はチームメイトの萩野選手と表彰台に上がれて嬉しかったです。次戦もまわりに負けないよう威厳のある走りをしたいと思います」

決勝2位 / #5 中里 紀夫選手 / 2分01秒507(ベストラップ)

「決勝レースは気持ちに余裕が無かったから、ブレーキングでは手前からの慎重な操作を心掛けました。30数年ぶりに走る岡山国際サーキットは楽しいし、SEVEN 170 CUP やワンメイクタイヤといったレギュレーションも素晴らしいですね。次の最終戦こそはドライであって欲しいです」

決勝3位 / #8 萩野 貴司選手 / 2分03秒089(ベストラップ)

「決勝レースでは運がいいポジションにいました。やはりウェット路面で滑ってしまいましたが、すぐに復帰できたのもラッキーでした。普段は SEVEN 170 CUP では走っていないので、次の最終戦に向けておじさんドライバーなりに練習しておきたいと思います」



グリッドに並ぶ SEVEN 170 CUP とレースクイーン
OBERON Series 第2戦の表彰式
シリーズパートナー製品(PETRONAS Syntium/Tutela)
シリーズパートナー製品(CATACLEAN/LEADMAX)



表彰台を獲得したドライバーのピットレーンでの記念撮影

CATERHAM SEVEN 340 SUPERSPRINT EDITION 6月19日より販売開始!

2026年6月19日


  • 2016年9月と2017年9月に発表発売され、1960年代のレーシングエッセンスを満載し、大ヒットを記録した「SEVEN SPRINT」「SEVEN SUPER SPRINT」のスタイルを受け継ぎ、当時のSEVEN 160ではなくSEVEN 340Rをベースに企画した特別限定車両
  • ケータハムカーズ・ジャパンが日本での正規輸入販売を開始してから2026年で17年目を迎え(ケータハム本国への累計発注台数は1,300台超)、ケータハムとのパートナーシップを記念したアニバーサリーモデル(日本限定27台販売)
  • 数多くの特別装備を備えながら、日本のケータハムファンに感謝を込めた、12,496,000円(消費税10%込)の特別価格

 

 

ケータハムカーズ・ジャパン(エルシーアイ株式会社、本社:東京都大田区、代表取締役:高橋一穂)は、2026年6月19日より全国の正規販売代理店において、SEVEN 340 SUPERSPRINT EDITIONの販売を開始いたします。

SEVEN 340 SUPERSPRINT EDITION車両本体価格:12,496,000円(消費税10%込)

今回の「SEVEN 340 SUPERSPRINT EDITION」の原点となったのが、「SEVEN SPRINT」と「SEVEN SUPER SPRINT」です。両モデルは、英国のヒストリックカーイベント「グッドウッド・リバイバル」で発表されました。「SEVEN SPRINT」が2016年9月9日、「SEVEN SUPER SPRINT」が翌2017年9月8日に登場し、いずれも大ヒットを記録しています。「SEVEN SPRINT」は当初、世界限定60台(UK20台/EU20台/日本20台)として企画されました。しかし予想を遥かに上回る反響を受け、日本では半年間の期間限定販売へと方式を変更。それでも多くのご購入希望をいただき、日本への割り当ては20台から60台へと拡大したうえで、早期に受付を終了しました。

続く「SEVEN SUPER SPRINT」は、日本が英国に次ぐ最重要市場であることに加え、前作の爆発的な人気を受け、企画当初から日本に60台を用意。こちらも早期に完売しています。

今回発売の「SEVEN 340 SUPERSPRINT EDITION」は、大好評博した両モデルの1960年代のレーシングエッセンスを受け継ぎつつ、ベース車両を当時のSEVEN 160からSEVEN 340Rへと変更しました。数多くの特別装備を備え、車両本体価格は12,496,000円(消費税10%込)のワンプライスとしました。日本のケータハムファンへの感謝を込めた、日本限定27台の特別限定車両です。

英国本社工場では2026年5月より生産を開始しており、日本でのデリバリーは2026年冬頃を予定しています。

「SEVEN 340 SUPERSPRINT EDITION」には、1960年代のレーシングテイストを際立たせる特別装備を多数採用しています。外装は「SUPER SPRINT」の全6色から人気の4色を厳選し(①ネイビーブルー+ホワイトノーズバンド、②シルバー+レッドノーズバンド、③ライトグリーン+ブラックノーズバンド、④レッド+ホワイトノーズバンド)、13インチ Apollo 特別クリームアロイやシルバールマンスタイルメッシュグリル、ユニオンジャックバッジが往年の雰囲気を演出。

インテリアには Muirhead 製スコティッシュレザー(イネス・タン)、SMITH 製ダイアル、Motolita スポーツウッドステアリング、1960年風バッテリーマスタースイッチを配し、ダッシュプレートには限定ナンバーを刻印しました。フルカーペットインテリアやヒーター、高輝度LEDヘッドライトなど、通常はオプションとなる装備も標準装備です。

その他の詳細な装備内容は、次ページ【装備一覧】をご覧ください。

トレバー・スティール Senior Vice President of Operations & CFOコメント

『日本は常にケータハムにとって最も重要かつ熱狂的な市場の一つであり、SEVENの伝統を深く理解し、その価値を称えるお客様が数多くいらっしゃいます。新型「SEVEN 340 SUPERSPRINT EDITION」は、ケータハムの歴史に対するこうした変わらぬ熱意と評価に応えるべく、日本市場限定モデルとして誕生しました。』

『このモデルの着想は、10年前に発売され大成功を収めた「SEVEN SPRINT」と「SEVEN SUPER SPRINT」に遡ることができます。これらのモデルは、豊かな歴史へのオマージュを捧げつつも、現代的なSEVENが顧客の心にいかに深く響くかを証明しました。当初から、私たちは、もともとSEVEN 160を中心に開発されたコンセプトを基に、その同じ個性と魅力をSEVEN 340のプラットフォームにも取り入れることができると確信していました。』

『この特別仕様車は、SEVEN 340の性能と使い勝手を、SPRINTおよびSUPER SPRINTを大ヒットさせた、他にはないスタイリングと特別な雰囲気に融合させたものです。当社の伝統と未来の両方を称えるこのSEVENを、日本の愛好家の皆様にお届けできることを大変嬉しく思います。』

【SEVEN 340 SUPERSPRINT EDITION 装備一覧】 

    • SEVEN 340Rベース
    • Series 3(ナローボディー)
    • 2.0 Ford Duratec 4気筒エンジン – 172ps
    • 5スピードギアボックス
    • LSD
    • スポーツサスペンションパック(ワイドトラック、リアアンチロールバー、アジャスタブルプラットフォーム)
    • ビルシュタインダンパー
    • 13インチ Apollo 特別クリームアロイ(フロント6“ + リア8”)
    • ソリッドフロントディスク + 2ピストンキャリパー
    • フルウインドスクリーン(ポリッシュド)・ソフトトップ&ドア(エアロスクリーンは付属しません)
    • 特別クリームパイピング(ソフトトップ&ドア&トランクカバー)
    • イネス・タン色ユニークダッシュボード/SMITH 製ダイアル
    • Muirhead スコティッシュリアルイネス・タンレザー(キルト加工、ステッチ入り)
    • イネス・タンテキスチャーパウダーコートインテリアパネル
    • フルカーペットインテリア
    • Motolita スポーツウッドステアリング
    • 1960 年風バッテリーマスタースイッチ
    • 3点式シートベルト
    • ヒーター
    • トンネルトップ(ブラックレザー)
    • 特別キー(7タイプ)
    • 12Vパワーソケット、プッシュボタンスタート、イモビライザー
    • ダッシュプレート(限定ナンバー入り)
    • ブラックルームミラー、SPAサイドビューミラー
    • フロントサイクルウイング ※340Rと同じタイプ
    • シルバールマンスタイルメッシュグリル&サイドインテーク
    • シルバーエキゾーストヒートシールド
    • クロームフィラーキャップ
    • 特別小径ロールバー(グレーパウダーコート)
    • ユニオンジャックバッジ(カラー)
    • エクステリアパイピング(クリームホワイト)
    • グレーパウダードコートシャーシー&ウイッシュボーン
    • 高輝度LEDヘッドライト + LEDサイドライト + LEDリアライト
    • SEVEN 340 SUPERSPRINT EDITION専用特別ペイント + ノーズバンドペイント

    ①ネイビーブルー+ホワイトノーズバンド
    ②シルバー+レッドノーズバンド
    ③ライトグリーン+ブラックノーズバンド
    ④レッド+ホワイトノーズバンド

  • ダッシュプレート(限定ナンバー入り)
    ※助手席側ダッシュボードの6連スイッチの左部分に設置


    ケータハムについて

    ケータハム(ケータハム・カーズ・リミテッド)は、1973年にロータス創業者コーリン・チャップマンより「セブン」の製造権を継承して以来、軽量・シンプル・ドライバー中心の哲学を受け継ぐ英国スポーツカーブランドです。

    すべての車両は英国ダートフォードの自社工場で生産され、公道走行用からサーキット仕様まで幅広いモデルを展開。現在は世界15の主要市場で30以上の正規販売店ネットワークを構築しています。また、モータースポーツ分野にも注力し、初心者向けレースシリーズ「ケータハム・アカデミー」をはじめとする複数のワンメイクレースを運営しています。日本においても、2026年シリーズより、SEVEN170Rをベース車両としたワンメイクレース「ケータハム・カップ・ジャパン」をスタートしています。

    ケータハムは現在、VTホールディングスの傘下にあり、日本では同グループ傘下のエルシーアイ株式会社が正規輸入総代理店を務めています。

【レースレポート】CATERHAM CUP JAPAN PETRONAS Syntium Series Rd.2@SUGO 終盤の波乱で佐藤考洋選手が制す!

2026年6月17日




スポーツランドSUGOのメインストレートを走行する SEVEN 170 CUP(トップ)

プロローグ

「CATERHAM CUP JAPAN」は、世界各国で開催されている「CATERHAM CHAMPIONSHIP」をモチーフに、日本市場向けに誕生した新たなワンメイクレースシリーズです。車両には、SEVEN 170 をベースに FIA 基準適合の安全装備を施したナンバー付きの「SEVEN 170 CUP」を採用しています。

シリーズ初年度となる2026年は、東日本の「PETRONAS Syntium Series」と西日本の「OBERON Series」の2シリーズ体制で、各3戦・計6戦を開催。すでに PETRONAS Syntium Series(5月5日/筑波サーキット)と OBERON Series(6月7日/岡山国際サーキット)の各初戦を消化しており、ご参戦いただいているドライバーやチームの皆さまからは「本格的なレースを安心して楽しめる新しいカテゴリー」と高い評価をいただいております。



パドックのケータハムブース
グリッドに並ぶ #73 田中選手のマシン

予選

6月14日にスポーツランド SUGO(宮城県村田町)で行われた CATERHAM CUP JAPAN PETRONAS Syntium Series の第2戦は、朝から快晴に恵まれた絶好のレース日和となりました。午前中に行われた20分間の予選セッションでは、同サーキットの走行経験が少ないドライバーもいたことから、各マシンは適度な車間を保ちながら全12台がコースインしていきました。



予選でコースインする SEVEN 170 CUP

ここで早々にアタックをかけたのが、PETRONAS Syntium Series の開幕戦を制した #73 田中選手です。CATERHAM CUP JAPAN のワンメイクタイヤとなるヨコハマタイヤ「ADVAN dB V553」の特性を理解したセッティングも奏功したようで、計測1ラップ目にファステストタイムを記録しました。ほかの選手たちも徐々にペースアップしていく中、サイド・バイ・サイドの接近バトルやラインの交錯といったヒヤリとするシーンも見受けられましたが、各車とも周回を重ねるごとにベストラップを更新していきました。

しかし、予選終了のチェッカーフラッグが振られるまで、#73 田中選手が最初に記録したファステストの1分49秒123が更新されることなくトップ確定。続く2番手は1分49秒427をマークしたレース巧者の #80 佐藤選手。その後方に僅差で続いた #25 笹尾選手と #98 山田選手で決勝グリッドは確定かと思われましたが、まさに最終ラップで #22 齋藤選手が1分49秒507を記録して3番手にジャンプアップしました。



予選バトル①
予選バトル②

これで CATERHAM CUP JAPAN PETRONAS Syntium Series 第2戦の決勝レースは、ポールポジションを獲得した #73 田中選手と #80 佐藤選手がフロントローから、#22 齋藤選手と #25 笹尾選手がセカンドローからのスタートとなります。その後方からは実力伯仲の #98 山田選手、#41 古濱選手、#66 高橋選手らが表彰台を狙います。

予選コメント

予選1位 / #73 田中 宏昌選手 / 1分49秒123

「スポーツランド SUGO は先月末にはじめて走りました。チャレンジングでとても楽しいサーキットですが、コースに慣れるのに苦労しています。予選は早々にクリアラップがとれたので狙いました。決勝レースではスタートを決めて逃げ切りたいです」

予選2位 / #80 佐藤 考洋選手 / 1分49秒427

「アタックするタイミングが良くありませんでしたね。自身のミスもあって、なかなか思うようなタイムが出せませんでした。決勝はフロントローにいるので、なんとか隙を見て前に出たいですね。田中選手に逃げ切られないようプレッシャーをかけます!」

予選3位 / #22 齋藤 和重選手 / 1分49秒507

「路面温度が上がっていなかったので、ピットインしてタイヤの空気圧を調整したらバッチリ決まりました。フィーリングも良くて好みのエア圧が見つかったみたいです。最終ラップでクリアがとれたのもラッキーでした。決勝では表彰台に乗りたいですね」



決勝スタート前のグリッド整列①
決勝スタート前のグリッド整列②

決勝

CATERHAM CUP JAPAN PETRONAS Syntium Series 第2戦の決勝プログラムは、定刻通り12時35分のコースオープンからペースカー先導によるフォーメーションラップに入りました。そして全12台の SEVEN 170 CUP がスターティンググリッドに収まった1分後の12時46分に、レッドシグナル消灯でいよいよ11周の決勝レースがスタートしました。



決勝スタート、グリッドから加速する12台

ここで絶妙なスタートを切った #80 佐藤選手は、1コーナーでポールポジションの #73 田中選手のインを突いて先頭に躍り出ました。その後方でも #25 笹尾選手がスタートで出遅れ、#98 山田選手がセクター1で苦戦している間に、#41 古濱選手が #22 齋藤選手をパスして3番手にジャンプアップしました。

高低差が激しいロングストレートを有するスポーツランド SUGO の特性もあって、スリップストリームの応酬で激しく順位を入れ替える #80 佐藤選手と #73 田中選手に、ペースアップした #41 古濱選手が追い付いて先頭集団を形成。その後方では #98 山田選手のリードで #25 笹尾選手と #22 齋藤選手が接近戦を繰り広げました。



決勝バトル①
決勝バトル②

レースが動いたのは7ラップ目です。三つ巴のドッグファイトを展開していた先頭集団から、バックストレッチ手前のレインボーコーナーで姿勢が乱れた #73 田中選手がスピンアウト。#41 古濱選手が先頭に立った周回にイエローコーションとセーフティカー導入となり、そのままセーフティカーランで最終ラップに至り、チェッカーフラッグが振られました。

ところが、決勝ベストラップ1分49秒157を記録してトップでフィニッシュした #41 古濱選手は、走路外走行(4輪脱輪)による6秒加算ペナルティで順位が大きく後退してしまい、CATERHAM CUP JAPAN PETRONAS Syntium Series 第2戦は #80 佐藤選手が繰り上がりで優勝。2位に #98 山田選手、3位は #25 笹尾選手というリザルトによって、東日本シリーズのポイントランキングは #98 山田選手がトップに、#25 笹尾選手が2位に浮上しました。



決勝バトル③
決勝バトル④

決勝コメント



チェッカーフラッグを受けるフィニッシュシーン

決勝1位 / #80 佐藤 考洋選手 / 1分50秒074(ベストラップ)

「スタート直後にトップに立てたので、これはいけるかな、なんて思っていましたが甘くなかったですね。驚くほどスリップストリームが効くので、DRS でも付いているのかと思ったほどです。お陰でヒヤヒヤしながらも、楽しいレースとなりました!」

決勝2位 / #98 山田 一弘選手 / 1分50秒015(ベストラップ)

「右足の怪我で万全ではなかったのですが、はじめての SUGO でも上手くいきました。セクター1を攻めきれずオーバーステアに苦しみましたが、決勝では気持ちも上がって笹尾選手を抑えきれました。次戦までに怪我を治して SEVEN 170 CUP にも慣れておきます」

決勝3位 / #25 笹尾 徹也選手 / 1分49秒856(ベストラップ)

「スタートのシフトミスからブレーキロックやオーバーランでズルズル後退して、田中選手を抜ききれず先頭集団も追えないというフラストレーションが溜まる展開になってしまいました。次戦に向けた策はありませんが、気持ちを切り替えて挑みます」



シリーズパートナー製品①
シリーズパートナー製品②
シリーズパートナー製品③
シリーズパートナー製品④

【レースレポート】CATERHAM CUP JAPAN OBERON Series Rd.1 岡山:安達准平選手がウェットの開幕戦を制す

2026年6月10日




岡山国際サーキットのグリッドに並ぶ SEVEN 170 CUP

プロローグ

今シーズンより新たにスタートした「CATERHAM CUP JAPAN」は、世界各国で開催されている「CATERHAM CHAMPIONSHIP」をモチーフに、日本市場に合わせたナンバー付きの新たなレースカテゴリーとして誕生しました。車両には SEVEN 170 をベースに、FIA 基準に適合した安全装備を施した「SEVEN 170 CUP」を使用。モータースポーツ初心者から経験豊富なドライバーまで、幅広い層の方々に本格的なレースを安心してお楽しみいただけるカテゴリーとなっています。今シーズンは東西2シリーズ体制で開催され、東日本シリーズは「PETRONAS Syntium Series」、西日本シリーズは「OBERON シリーズ」として展開。各シリーズ全3戦、計6戦が予定されており、すでに東日本「PETRONAS Syntium Series」の初戦(茨城・筑波サーキット)を消化しています。



ウェット路面の予選でコースインする SEVEN 170 CUP

予選

CATERHAM CUP JAPAN OBERON Series の初戦が行われた6月7日の岡山国際サーキット(岡山県美作市)は、梅雨前線の影響で朝から小雨が降り続く天候となりました。あいにくのウェットコンディションに緊張感が高まる中、練習走行も兼ねた30分間の予選セッションでは、エントリーする全10台が慎重にコースインしていきます。

CATERHAM CUP JAPAN で使用されるワンメイクタイヤ、ヨコハマ「ADVAN dB V553」の特性である優れたウェット性能をいかに引き出すかが重要なポイントとなり、同サーキットに習熟するレーシングドライバーの #14 HIROBON 選手が牽引する形で、#5 中里選手、#9 安達選手、#55 竹内選手らが徐々にペースアップ。ところが、コースイン3ラップ目に #5 中里選手がターン6のグラベルでスタックしてしまい、予選は一時中断となりました。



ウェットの岡山を走行する SEVEN 170 CUP

予選セッション残り15分のタイミングで再開となったものの、雨量はさらに増していき、ドライバーには慎重な操作と路面状況の見極めが求められました。そんな中、#14 HIROBON 選手が再開早々のアタックで2分19秒241のベストタイムを記録し、続く周回で #9 安達選手が2分20秒758をマーク。慎重にアタックを続けていた #37 大野選手の2分25秒467が3番時計かと思いきや、残り時間僅かのタイミングで #55 竹内選手が2分19秒887のトップに肉薄するタイムを記録し、2番手へジャンプアップしました。



水しぶきを上げて走行する SEVEN 170 CUP

これにより、CATERHAM CUP JAPAN OBERON Series 第1戦の決勝レースは、ポールポジションの #14 HIROBON 選手と2番手の #55 竹内選手がフロントロウから、3番手の #9 安達選手と4番手の #37 大野選手がセカンドロウからのスタートとなります。

予選コメント

予選1位 / #14 HIROBON 選手 / 2分19秒241

「CATERHAM SEVEN にはじめて乗りましたが、マシンの軽さとスライドコントロールが面白いですね。このウェット路面ではもちろん“雨の岡山ライン”を走行していますが、やはりブレーキングが難しいと感じました。決勝レースも慎重にいきたいと思います」

予選2位 / #55 竹内 大樹選手 / 2分19秒887

「レースも岡山国際サーキットも初体験です。予選時間内で SEVEN に慣れるために探り探りドライビングを調整していきました。一般的なクルマよりも向きが変えやすくて、ドライバーの腕しだいなところが面白いですね。決勝レースはスタート1コーナーから攻めていきますよ」

予選3位 / #9 安達 准平選手 / 2分20秒758

「レース経験はありますが岡山国際サーキットはほぼはじめてなので、コースを覚えるところからです。SEVEN は面白いのですが、ウェット路面でのブレーキコントロールが難しいですね。決勝レースは荒れると思いますから、突っ込みすぎないように気を付けてトップを狙います」

決勝

朝からの雨が降り続く中、14時30分からのフォーメーションラップを経て、スターティンググリッドに10台の SEVEN 170 CUP が整い、シグナルのブラックアウトで CATERHAM CUP JAPAN OBERON Series 第1戦の決勝レースがスタートしました。



決勝スタート、隊列を組んで進む SEVEN 170 CUP

グリップの乏しいウェット路面でのスタンディングスタートでは、ポールポジションの #14 HIROBON 選手が確実にホールショットを決め、その後方3番グリッドの #9 安達選手も好スタートで2番手に浮上。一方、予選2番手スタートだった #55 竹内選手が1コーナーで痛恨のスピンを喫し、各車の走行ラインが交錯する間に、マシントラブルで予選7位と振るわなかった #80 佐藤選手が、#8 萩野選手と #5 中里選手の間を縫い、2コーナーで先行する #37 大野選手のインを突きます。そこから #14 HIROBON 選手、#9 安達選手、#80 佐藤選手の3台による先頭グループがディスタンスを広げていく一方、4番手を争う #8 萩野選手と #5 中里選手がポジションを入れ替えながら見応えあるバトルを繰り広げました。



ポジションを争う SEVEN 170 CUP のバトル

また、スタート1コーナーで最後尾まで後退してしまった #55 竹内選手は、自力でコースに復帰すると #62 田原選手、#7 木村選手、#20 坂倉選手を1ラップごとにオーバーテイクしていきますが、6番手を走行する #37 大野選手までは届きません。



ウェットの岡山で接近戦を繰り広げる2台

こうして、8ラップの決勝レースは #14 HIROBON 選手のポール・トゥ・フィニッシュとなりましたが、同選手は賞典外のエキスパートに該当するため、CATERHAM CUP JAPAN OBERON Series 第1戦は #9 安達選手が制し、続く2位に #80 佐藤選手、3位に #5 中里選手という結果になりました。

予選から決勝まで終始ウェット状況という難しいレースとなりましたが、接触やトラブルなく全車完走を遂げられたのは、競い合いながらもライバルを思い遣るドライバーとチームのフェアな姿勢の賜物です。

決勝コメント



健闘を讃え合うドライバーたち
握手を交わすドライバーたち

決勝1位 / #9 安達 准平選手 / 2分20秒114(ベストラップ)

「先頭の HIROBON 選手(#14)をスタートから追いかけていきましたが、シフトミスなどのペースダウンで後方の佐藤選手(#80)に追いつかれそうになったので、中盤からはノーミスを意識した安定ペースに切り替えました。次戦は天候に期待したいですが、シミュレーターでたくさん練習してきます!」

決勝2位 / #80 佐藤 考洋選手 / 2分20秒479(ベストラップ)

「予選はいろいろあって振るいませんでしたが、メカニックの皆さんが決勝へ向けて調整してくれたことが好結果に繋がったと思います。SEVEN 170 はウェットでもコントローラブルで楽しく走れました。想定外だったのは、全身がずぶ濡れになったことですね。それもまた楽しみましたけれど!」

決勝3位 / #5 中里 紀夫選手 / 2分22秒850(ベストラップ)

「決勝は好スタートが切れたと思います。予選のコースアウトでみなさんにご迷惑をお掛けしたので慎重な走りに徹しました。萩野選手(#8)とのバトルではラインを外して視界を確保したことがよかったと思います。今回は納車されたばかりだったので、次はもっと SEVEN に慣れて挑みたいです」



シリーズパートナー製品
シリーズパートナー製品
シリーズパートナー製品
シリーズパートナー製品
シリーズパートナー製品

CATERHAM SEVEN NÜRBURGRING EDITION 5月29日より日本販売開始!

2026年5月29日


  • ニュルブルクリンクから正式なライセンスを取得しており、車体全体に同サーキットの象徴的なブランドロゴが施されている
  • パートナーであるビルシュタイン社と共同開発を行い、セブンのサーキット志向のキャラクターを引き立てるようチューニングされた、本モデル専用のサスペンションセットアップを採用
  • 全世界限定販売台数は100台(日本ではSEVEN 340のみ)

 

 

ケータハムカーズ・ジャパン(エルシーアイ株式会社、本社:東京都大田区、代表取締役:高橋一穂)は、2026年5月29日より全国の正規販売代理店に於いて、SEVEN 340 NÜRBURGRING EDITIONの販売を開始致します。

SEVEN 340 NÜRBURGRING EDITION車両本体価格:12,837,000円(消費税10%込)

 SEVEN 340 NÜRBURGRING EDITON 価格・スペック表はこちらをクリック  

このモデルはニュルブルクリンクから正式なライセンスを取得しており、車体全体に同サーキットの象徴的なブランドロゴが施されています。さらに、パートナーであるビルシュタイン社と共同開発を行い、セブンのサーキット志向のキャラクターを引き立てるようチューニングされた、本モデル専用のサスペンションセットアップを採用しています。
340および420モデルに合わせて、全世界でわずか100台のみが用意されます(日本では340モデルのみ)。

 

「SEVEN 340 NÜRBURGRING EDITION」は、世界で最も過酷なサーキットからインスピレーションを得た、限定生産のセブンです。軽量シャシー、レースで鍛えられたビルシュタイン製サスペンション、そしてドライバーとの一体感を追求してチューニングされた自然吸気2.0リッター・デュラテック・エンジンを搭載し、その挑戦に見事に応えています。世界限定100台(各車両に個別のシリアルナンバー入り)という希少性を誇るこのセブンは、まさに「Green Hell(グリーン・ヘル、緑の地獄)※」そのものが形作った一台です。

※ニュルブルクリンク(特に北コースのノルドシュライフェ)は、そのあまりの過酷さと険しさから「Green Hell(グリーン・ヘル、緑の地獄)」という異名を持っています。森に囲まれた山岳地帯に位置し、1周約20-25kmの長さ、激しい高低差(約300m)、刻々と変わる天候が特徴となります。狭く起伏の激しいコースレイアウトと、魔物が棲むと言われるほどの難しい難所から、世界中のドライバーやメーカーから恐れられる「スポーツカーの聖地」となります。元F1ドライバーのジャッキー・スチュワートが、その危険なコース環境に恐怖を感じて「Green Hell(グリーン・ヘル、緑の地獄)」と命名したとされています。自動車メーカーが新車開発のテスト走行を行う際、極限の負荷で「走る・曲がる・止まる」の性能チェックをする、車両開発の聖地としても有名です。

 

 

アイフェル山地で誕生した車

1世紀にわたり、「Green Hell(グリーン・ヘル、緑の地獄)」の容赦ない舗装路は、ドライバーとマシンを究極の試練にさらしてきました。全長12.9マイル(約20.76キロ)に及ぶ過酷な高低差とオフキャンバーのコーナーを制するには、パワーだけでは不十分です。必要なのは、精密なマシンなのです。

そこで、セブン340・ニュルブルクリンク・エディションがその挑戦に応えます。パートナーであるビルシュタインがチューニングした専用ダンパーが、全73のコーナーにおいて理想的なセッティングを実現。一方、自然吸気2.0リッターエンジンが生み出す172馬力(PS)は、あらゆるコーナーの頂点から力強く飛び出すためのパワーとレスポンスを提供します。

世界限定100台のみの「SEVEN NÜRBURGRING EDITION」は、3種類の専用カラーバリエーション | バザルトグラウ(ダークグレー)/ フェルケールスロット(トラフィックレッド)/ アハートグラウ(ライトグレー)、専用グラフィック、そしてニュルブルクリンクの刺繍が施されたシートを特徴としています。

 

 
トレバー・スティール Senior Vice Presidentコメント

「1世紀にわたり、ニュルブルクリンクはセブンの本質そのものであるバランス、精度、そして比類なきドライビング体験を体現する価値観を掲げ続けてきました。私たちはこのサーキットの精神を捉えるべく、車のあらゆる要素をこのサーキットの要求に応え、個性を反映するように磨き上げました。サーキットと公道の双方での使用を想定して設計された『SEVEN  NÜRBURGRING EDITION」は、世界に名高いこの伝説のサーキットへの最大の敬意を表す、まさに唯一無二のモデルです。」

 

 


ケータハムについて

ケータハム(ケータハム・カーズ・リミテッド)は、1973年にロータス創業者コーリン・チャップマンより「セブン」の製造権を継承して以来、軽量・シンプル・ドライバー中心の哲学を受け継ぐ英国スポーツカーブランドです。

すべての車両は英国ダートフォードの自社工場で生産され、公道走行用からサーキット仕様まで幅広いモデルを展開。現在は世界15の主要市場で30以上の正規販売店ネットワークを構築しています。また、モータースポーツ分野にも注力し、初心者向けレースシリーズ「ケータハム・アカデミー」をはじめとする複数のワンメイクレースを運営しています。日本においても、2026年シリーズより、SEVEN170Rをベース車両としたワンメイクレース「ケータハム・カップ・ジャパン」をスタートしています。

ケータハムは現在、VTホールディングスの傘下にあり、日本では同グループ傘下のエルシーアイ株式会社が正規輸入総代理店を務めています。

【レースレポート】CATERHAM CUP JAPAN PETRONAS Syntium Series Rd.1 筑波:田中宏昌選手が盤石のポール・トゥ・ウィンで開幕戦を制す

2026年5月8日





筑波サーキットを走行する SEVEN 170 CUP

プロローグ

今シーズンより新たにスタートした「CATERHAM CUP JAPAN」は、世界各国で開催されている「CATERHAM CHAMPIONSHIP」をモチーフに、日本市場に合わせたナンバー付きの新たなレースカテゴリーとして誕生しました。車両には SEVEN 170 をベースに、FIA 基準に適合した安全装備を施した「SEVEN 170 CUP」を使用。モータースポーツ初心者から経験豊富なドライバーまで、幅広い層の方々に本格的なレースを安心してお楽しみいただけるカテゴリーとなっています。今シーズンは東西2シリーズ体制で開催され、東日本シリーズは「PETRONAS Syntium Series」、西日本シリーズは「OBERON シリーズ」として展開。各シリーズ全3戦、計6戦が予定されています。




CATERHAM CUP JAPAN 第1戦 エントラント集合写真

予選

CATERHAM CUP JAPAN PETRONAS Syntium Series の記念すべき初戦が、5月5日に筑波サーキットで開催されました。パドックには13台の SEVEN 170 CUP が並び、多くの来場者の注目を集めました。レースは予選と決勝を同日に行う1DAY開催となり、初開催らしい高揚感に包まれながら、シリーズ最初の戦いの幕が開きました。

当日は晴天に恵まれ、コンディションはドライ。絶好のレース日和となりました。15分間の予選セッションがスタートすると、シグナルがブルーに変わるのと同時に13台が一斉にコースインしました。

CATERHAM CUP JAPAN で使用されるタイヤは、ヨコハマタイヤの「ADVAN dB」によるワンメイクです。このタイヤの特性をいかに早く掴むかも、重要なポイントとなりました。

最初にトップタイムを記録したのは、#41 古濱選手です。1分11秒475をマークし、序盤のベンチマークを築きました。これに続いたのが #22 齊藤選手の1分12秒419で、#41 古濱選手が一歩抜け出す展開となりました。




予選走行シーン

セッション中盤に入ると、各車が続々とタイムを更新。そんななか、#73 田中選手が古濱選手に肉薄する1分11秒498をマークし、2番手へ浮上します。さらに #66 高橋 基夫選手も1分11秒912までタイムを縮め、トップ争いは11秒台へ突入。上位勢は連なるように周回を重ねながら、さらなるタイム更新を狙っていきました。

膠着状態が続くなか、セッション8周目に #73 田中選手が1分10秒960を記録。唯一の10秒台へ突入し、一気にトップへ躍り出ました。#66 高橋 基夫選手も終盤までにさらに1分11秒586までタイムアップを果たしたものの、#41 古濱選手には届かず3番手をキープしました。




予選走行シーン

一方、4番手争いも激戦となりました。#18 高橋 和也選手が1分12秒221を記録し、#98 山田選手の1分12秒412、#22 齊藤選手の1分12秒419を抑えて4番手を獲得。僅差の攻防が繰り広げられました。

セッション終盤は、各車がさらなるタイム更新を狙ってアタックを続けたものの、路面温度の上昇やタイヤのピークアウトもあり、大きな順位変動はありませんでした。

こうして迎えた CATERHAM CUP JAPAN PETRONAS Syntium Series 第1戦予選は、#73 田中選手がポールポジションを獲得。2番手に #41 古濱選手、3番手に #66 高橋 基夫選手が続く結果となりました。

予選コメント

予選1位 / #73 田中 宏昌選手 / 1分10秒960

「これまで3回乗る機会がありました。SEVEN 170 CUP の印象は、軽くそしてコーナーが速いというところです。まだクルマそしてタイヤの限界など、完全に理解はしていませんが、思っていたよりいけるのが楽しいですね。決勝へ向けてスタートを上手く決めて、逃げ切りたいですね」

予選2位 / #41 古濱 暢洋選手 / 1分11秒475

「今回初めてレースに参戦しました。サーキット走行経験はありますが、セブンでサーキットを走るのはこれが初めてです。SEVEN 170 CUP はコントローラブルで、楽しく運転することが出来ました。決勝へ向けて安全に、楽しみたいと思います。これもチームのお陰です。」

予選3位 / #66 高橋 基夫選手 / 1分11秒586

「SEVEN 170 CUP は、シャシーとエンジンパワー、そしてタイヤのバランスが絶妙なところにあって、コントロールするのが楽しいです。予選のタイムは、練習走行の時とほぼ同じでした。決勝へ向けては淡々と練習通りの走りをして、欲をかかずに予選ポジション以上の結果は狙いたいです。」

決勝

決勝レースは15周のスプリント形式で行われました。各車はパレードランを兼ねてコースインし、そのままダミーグリッドへ。スターティンググリッドには13台の SEVEN 170 CUP が並び、いよいよ記念すべき初開催レースのスタートを迎えました。

フォーメーションラップを終え、シグナルがブラックアウト。ポールポジションの #73 田中選手が絶妙なスタートを決め、ホールショットを奪取しました。1コーナーで大きな混乱もなく、15周のバトルが幕を開けます。




決勝スタートシーン

注目となったのは2位争いです。#41 古濱選手と #66 高橋 基夫選手が、1コーナーから第1ヘアピンまでサイド・バイ・サイドの激しい攻防を展開。イン側の古濱選手が2位を守るかと思われましたが、アウト側の高橋選手も一歩も引かず応戦しました。最終的にこの争いは古濱選手が制したものの、その間に6番手スタートの #22 齊藤選手が急接近。今度は高橋選手との3位争いへ発展していきます。

さらに、#98 山田選手、#25 笹尾選手、#18 高橋 和也選手もこの集団へ加わり、3位争いは5台による大接戦となりました。一方、その後方でも各所で接近戦が繰り広げられ、レース序盤から見応えのあるバトルが続きました。




5台による3位争い

トップの #73 田中選手と2位の #41 古濱選手は、それぞれ単独走行の状態へ入り、安定したペースで周回を重ねます。一方で、3位争いは周回ごとに激しさを増していきました。さらに9番手争いでも3台によるテール・トゥ・ノーズの攻防が続き、コース各所で白熱したバトルが展開されました。




レース中盤のバトル

レースが動いたのは9周目です。#22 齊藤選手が #66 高橋 基夫選手をパスすると、続いて #98 山田選手もポジションアップ。さらに10周目には #22 齊藤選手を捉え、3番手へ浮上しました。

5台による3位争いは、終始1秒以内という大接戦となりましたが、各選手とも相手へのスペースをしっかり残したクリーンなバトルを展開。観客を魅了する素晴らしい攻防となりました。このバトルはファイナルラップまで続き、最後まで目の離せない展開となりました。

トップの #73 田中選手は、後続に約7秒のリードを築きながら危なげない走りを披露。そのままポール・トゥ・ウィンでチェッカーを受け、CATERHAM CUP JAPAN 記念すべき開幕戦を制しました。2位には #41 古濱選手、3位には #98 山田選手が入りました。

レースは接触や大きなトラブルもなく、全車が安定した走りで完走。スタートからゴールまで、CATERHAM CUP JAPAN らしいクリーンかつ見応えのあるレースとなりました。

決勝コメント



決勝後のパドックの様子
決勝後の会場の様子

決勝1位 / #73 田中 宏昌選手 / 1分11秒362(ベストラップ)

「初めてのレースで、予選決勝を良い結果で終えられて嬉しいです。勝因はチームでいろいろセットを変更してもらい、それが自分の好みになったことだと思います。チームにもありがとうと伝えたいですね。次戦も頑張ります!」

決勝2位 / #41 古濱 暢洋選手 / 1分11秒558(ベストラップ)

「レースに出場するのが初めてなので、決勝のペースは未知数でした。最初の1周目はどこまでセーフティに走れるかを確認しながら走っていました。SEVEN 170 CUP は、クルマの挙動が掴みやすいので安全に楽しめるところだと思います。次戦は初の菅生なので、楽しんでいければ良いですね」

決勝3位 / #98 山田 一弘選手 / 1分12秒482(ベストラップ)

「面白かったの一言ですね! バトルが出来たし、それで3位に入賞できたのが楽しかったです。他のスポーツカーに比べると、SEVEN 170 CUP はそれほど速くはないのですが、それでもコントロールする難しさがあって、それもまた楽しめる部分だったと思います。菅生は初めてなので、練習して頑張ります!」




PETRONAS Syntium
CATACLEAN
LEAD-MAX
CATACLEAN Twinkels